[企業経営、商店街・まちづくりのアドバイザー]
「めぐろ診断士会」は、NPO法人 目黒中小企業診断士会の略称です。
NPO法人 目黒中小企業診断士会では、平成29年12月2日(土)に(株)RIMSコンサルティングの中小企業診断士 伊東康夫先生をお招きし、事業承継をテーマに研修会を開催しました。大手楽器メーカーに長年勤務され、経営者として赤字楽器店2社の再生や、多くの事業承継支援を手掛けておられる伊東先生から「教室事業の第三者承継の支援 ~楽器店のM&A~」と題して、事業承継の基礎知識と第三者承継(M&A)について解説いただきました。
経営者の平均年齢が上がり、今後5年以内に引退を迎える経営者が続出すると予想される現在、診断士が事業承継の支援に携わる機会も増えていくことと思われます。国も「事業承継ガイドライン」の公表や「事業承継税制」を改訂するなどの施策を打ち出しており、旬なテーマの研修会となりました。
研修の前半では、事業承継の基礎知識に加えて、診断士としてのかかわり方を学びました。事業承継は法律面や税金面からの助言が必要となる場合も多く、弁護士や税理士と連携しながら、事業承継全般のアドバイザー・コーディネイターとして経営承継の支援が求められることを認識しました。
研修の後半では、後継者がなく第三者への承継となるM&Aについての知識を得ました。伊東先生が実際に関わられたタイプの異なる3件のM&A事例を紹介いただきました。机上の理論ではなく実例に基づいて解説いただけましたので、事業承継の課題や支援についてリアルにイメージすることができました。
今回の研修は、事業承継支援における中小企業診断士の役割と、実際の支援に際しての手順や留意点を学ぶことができる貴重な機会となりました。
(星野 裕司)
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