「めぐろ診断士会」は、NPO法人 目黒中小企業診断士会の略称です。

活動紹介

「豊洲市場」最新の設備と運営体制を学ぶ視察レポート

NPO法人目黒中小企業診断士会の恒例の新年視察会として、令和7年1月11日(土)に東京都江東区にある「豊洲市場」を訪問し、首都圏の生鮮食品流通を支える最新設備と運営体制を学びました。視察にあたっては、2班に分かれて江東区文化観光ガイドの方にご案内いただき、改めて江東区文化観光ガイド事務局様に御礼申し上げます。

  • 1. 豊洲市場の概要

    豊洲市場は、平成30年10月11日に築地市場から移転し、最新の設備を備えた世界最大級の中央卸市場として開場しました。この施設は、食の安全・安心の確保、効率的な物流の実現など、産地や顧客・消費者の様々なニーズにも対応すること、さらには、環境に配慮した先進的な市場とするとともに、築地市場の築いてきた歴史と伝統を継承・発展させることで、豊洲市場の魅力=ブランド力を高めることを目指して設計されています。

    〔水産物〕
    - 年間取扱高: 295,453トン、442,040百万円
    - 関係業者数: 卸売業者7社(せり人数548人)、仲卸業者457業者、売買参加者295業者

    〔青果物〕
    - 年間取扱高: 221,312トン、88,456百万円
    - 関係業者数: 卸売業者3社(せり人数133人)、仲卸業者94業者、売買参加者502業者

  • 2. 視察の内容

    豊洲市場では、市場見学コースや案内パンフレット・表示板・説明パネルが充実しており、自由に見学が可能となっていました。見学コースは順に、

    〔5街区〕青果棟:野菜や果物などの青果物を扱う卸売場と仲卸売場
    〔7街区〕管理施設棟:東京都や各事業者の事務所をはじめ、都のPRコーナーや飲食店など
    〔7街区〕水産卸売場棟:マグロなどの水産物のせりをはじめとした取引が行われる場所
    〔6街区〕水産仲卸売場棟:水産の仲卸店舗が集まる、豊洲市場で一番大きな建物

    最後は千客万来の建物の前で解散し、三々五々、お土産屋で記念品を探したり、飲食店で新鮮な魚料理を味わっていました。

    豊洲市場内の様子
  • 3. 視察の様子

    今回の豊洲市場の視察には、当会員11名とその家族5名の計16名が参加しました。
    見学ルートには休憩コーナーや飲食場所、記念撮影場所もあり、会員同士で意見交換が行われていました。また、会員の興味は見学コースから見える範囲にとどまらず、早朝に行われるせりの様子を紹介したビデオやガイドの方が持参した仲卸業者の店舗内部の写真などにも食い入るように観て、質問をしていました。
    見学コースを通じて、多くの会員が生鮮卸売市場の機能性、安全・安心、環境対応などを体感できました。また、市場の魅力の一つである、人が集まる場所としてのワクワク感は、その場に立ってこそ感じることができ、今回の視察を通して、その魅力やそれを作り出している様々な要素を感じ取ることができました。
    尚、見学コースの終盤の水産仲卸売場棟の屋上からは、好天に恵まれたこともあり富士山もくっきり見え、今年もNPO法人目黒中小企業診断士会が視界良好であることを確信しました。

    会員集合写真

(星野 純)

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