「めぐろ診断士会」は、NPO法人 目黒中小企業診断士会の略称です。

活動紹介

NPO法人目黒中小企業診断士会にて「下期研修会」を開催しました!

NPO法人目黒中小企業診断士会では、令和6年3月30日(土)に中目黒にある目黒銀座会館にて下期研修会を開催しました。
今回は、「診断士が使えるChatGPT」をテーマに、生成AIを含むデジタル領域に詳しい高木 浩先生にご登壇いただきました。


生成AIとは、機械学習や深層学習の技術を用いてデータやパターンを学習し、それを元に新しいコンテンツ(文章、画像、音声、動画など)を自動的に作成することができるシステムを指します。


ChatGPTの登場により、無料で誰でもAIを利用できるようになったことで、社会に大きな変化が生まれようとしています。既に生成AIを導入した企業では、特定の部門において管理職が不要になった例や、事務作業に係る時間が約半分に短縮された、などの効果が報告されています。


研修会当日は、44名(会場参加16名、オンライン参加28名)と、多くの方が参加し、生成AIへの関心の高さが伺えました。しかし、「生成AIを使用したことがない」という参加者も半数ほどおり、個人の利用としてはまだ敷居が高い、というのが現状のようです。


講演では、高木先生が実際の業務で生成AIを活用した事例を踏まえ、どのような場面で生成AIを利用することが有用か、利用する際はどのようなことに注意すべきかをご説明いただきました。


具体的な活用例としては、検索やアイディア出しのほかに、市場調査、事業計画の作成、売上分析など、これまでは専門知識が必要とされた作業を、生成AIのサポートを受けながら実施する方法をご紹介いただきました。生成AIを使いこなすことで、大幅な作業時間の短縮と、知識が乏しい分野でも活用できることを実感しました。


一方で、AIが苦手とする分野も存在し、特定の企業や個人、最新のニュースなどについては、AIが誤った回答をすることがあるため、専門知識を持ったコンサルタントの重要性は無くならない、また、AIが生成したコンテンツを利用する際の著作権の問題や、AIが誤った判断をした場合の責任の所在など、倫理的な課題が残っている、というお話も頂きました。


講演後の質疑応答では、参加者から多くの質問が寄せられ、意見交換が活発に行われました。参加者同士で情報を共有し、時にはChatGPTを使いながら議論を深めることで、生成AIの活用について実践的に学ぶことができた貴重な研修会となりました。

(中野 直央)


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