「めぐろ診断士会」は、NPO法人 目黒中小企業診断士会の略称です。

活動紹介

NPO法人目黒中小企業診断士会にて「上期研修会」を開催しました

NPO法人目黒中小企業診断士会では、令和4年9月3日(土)にオンラインにて上期研修会を開催しました。
今回、営業・販売分野に強い中小企業診断士として目黒区でも数多くの中小企業支援を実施されている秋山勇志先生を講師に迎え、「小規模事業者の差別化と営業力強化支援のヒント」と題して、「受講者満足度の高いセミナーのポイント」、そして、「事業者の営業力強化の支援」についての研修会を実施しました。


秋山先生は百貨店でのマーチャンダイザーや食品バイヤーのご経験から、飲食業、サービス業、小売・流通業などへ営業力強化・販路開拓・事業再生などをご支援されている他、数多くのマーケティングセミナーの講師も務められており、今回、多くのセミナーでのご登壇経験を活かした研修講義を実践して頂きました。
当日は30名を超える方がリアルタイムで参加されるとともに、今回、レコーディングによる配信も行う予定です。


冒頭、秋山先生の自己紹介がてら、秋山先生ご自身のデパートでのバイヤーを担当されていた時代のエピソードをご披露頂き、参加者一同を惹きつけるスタートとなりました。


最初のテーマである「受講者の満足度を高めるセミナーのポイント」について、秋山先生が多数行われているマーケティングセミナーを題材にして、マーケティングの基礎的なフレームワークや考え方を下地にしつつ、ビジネスモデル、競合分析、コンセプト定義などについて、実例を交えて実践的な内容を講義頂きました。適宜、参加者へのクイズ感覚での問いかけやケーススタディ、シンキングタイムを設けるなど、参加者を惹きつけ、内容をより理解するための仕掛けも散りばめられておりました。


そして、次のテーマである「事業者の営業力強化の支援」について、経営資源に限りのある小規模事業者の営業力を強化する支援活動のポイントを講義頂きました。まず、マーケティングにおける差別化の重要性として、情緒・感情などの右脳に訴えることでイメージとして思い浮かぶようにできることが望ましい、ブランドとは自他を識別する概念であり、すなわちそれは差別化であり、差別化とは「相対的に明らかな強み」である、ということを学びました。また、中小企業には「明らかな強み」を作ることは難しいため、「相対的に」がポイントであるということ、そして、差別化とは必ずしも高付加価値化ではない、価値を絞り込み、何で覚えられたいかを追求することが重要であるという点を強調して頂きました。


終わりに、秋山先生ご自身のご経験を踏まえて、大手バイヤーの実態について余談・実例を交えてお話頂き、大手の徹底度合いをしみじみと感じ取ることができるなど、ご自身の経験や実例などを交えた実践的な内容をクイズ形式やケーススタディを通じて学ぶことができ、非常に有意義な研修となりました。

(鈴木 慧)


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