[企業経営、商店街・まちづくりのアドバイザー]
「めぐろ診断士会」は、NPO法人 目黒中小企業診断士会の略称です。
令和元年9月14日、NPO法人目黒中小企業診断士会は中目黒住区センターで上期研修会を開催しました。田川幸平先生(東京都中小企業診断士協会 城南支部)を講師にお迎えし、「販路開拓を成功に導くマーケティング手法」をテーマにセミナーをしていただきました。販路開拓は支援ニーズとして関心の高いテーマなので、そのノウハウを習得しようと、3連休の初日にもかかわらず、当会員だけでなく外部も含めて中小企業診断士27名が参加しました。
セミナーは、「販路開拓に関する相談場面での対応」から始まりました。事業者から寄せられる相談事は多種多様であり、「良いね」といわれるのになぜ売れないか、販売対象は広い方がよいか、競争相手はいないと思う、などの相談事に対し、具体的な解決策をご説明いただきました。また、競合分析など事業者が苦手とする分野については、特にコンサルタントが支援していくべきだと促されました。
次に、「販路開拓に必要な要素」として、想定市場、顧客ニーズの抽出、顧客メリットの想定、競合品・代替品の確認など、詳細な説明がありました。顧客への提供価値づくりのためのツールである「ブラッシュアップシート」を活用すれば、拡散している思考を整理できるだけでなく、支援企業とのコミュニケーションツールとしても効果を発揮しそうです。実際に支援された製造業者の「販路開拓の支援事例」では、支援顧客がどうやって顧客企業にアプローチするか、「提供価値の伝え方」まで踏み込んだ内容でした。
最後に、田川先生が所属する独立行政法人中小企業基盤整備機構の「販路開拓支援メニューの紹介」がありました。新市場に進出する中小企業に、新事業展開・新規顧客開拓をサポートする内容です。
研修を終えて、販路開拓に悩む中小企業者の支援に役立つノウハウを強化することができました。多数の支援実績に基づいた知識・ツール・方法を教えていただき、スキルの向上を図れただけでなく、支援意欲が高まる一日となりました。
(納塚 大)
前のページに戻る >>