「めぐろ診断士会」は、NPO法人 目黒中小企業診断士会の略称です。

活動紹介

「NPO法人 目黒中小企業診断士会 一泊研修旅行」に参加して

研修旅行の様子NPO法人 目黒中小企業診断士会(通称:めぐろ診断士会)は、恒例の一泊研修旅行を2014年12月14日~15日、箱根湯本温泉にて実施し、会員7名が参加しました。

まず箱根湯本駅に集合し、箱根湯本駅前商店街を視察しました。その後宿泊先である「箱根水明荘」館主の株式会社水明荘 久保寺治郎社長より、「箱根湯本温泉の現状と今後の課題」ついてお話をいただきました。

  • 1.箱根湯本の歴史

    箱根湯本の歴史は古く、江戸時代初期に「箱根七湯の発祥の地」として開設されました。明治時代になると、関所の撤廃、福沢諭吉の提言にもあった交通機関の整備により、箱根全山に次々と温泉場が開発されました。昭和9年には丹那トンネルが開通し、東海道本線のルートが現在のルートとなり、小田原が箱根の起点となりました。
    さらに箱根登山鉄道を関連会社とした小田急電鉄は、昭和26年、特急ロマンスカーの新車両により新宿~箱根湯本間を100分で結びました。これらによって箱根湯本をはじめ箱根全山が活況を呈していきました。

  • 2.現状および今後の課題

    • 研修旅行集合写真全国における温泉場の来場者数の減少は箱根でも例外ではなく、年々わずかであるが減少傾向にあります(箱根湯本では、毎年辛うじて宿泊者数を確保できています)。特に、企業の寮・保養所が大幅に減少しました(平成5年: 481→平成25年: 193)。
    • 旅行形態の中心が団体旅行、会社ぐるみの慰安旅行、お得意様の招待旅行から、家族やカップル中心の個人旅行などに移り、少人数化が進行しています。
    • 旅行目的も変化し、宴会中心の旅行が減少したため、芸者衆の数も最盛期の440名から現在の100名前後に減少し、日本伝統芸能を守る手だてを模索しています。
    • 予約ルートの主体が、専門の旅行会社からネットエージェントに移りつつあります。
    • 今後の課題としては、国内客の減少をカバーするため、インバウンドの対応が重要と認識しています。2020年の東京オリンピック開催に向けて、富士山をはじめとする日本全国の温泉観光地の中では屈指の観光資源や交通アクセスの良さを有効活用し、宿泊施設の充実とおもてなしの心を徹底して、外国人客の誘致に力を入れています。

研修後は、自慢の温泉と美味しい夕食を堪能し、親睦を深めました。今年一年を締めくくる充実した研修旅行となりました。

(めぐろ診断士会 牧村 博一)

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