[企業経営、商店街・まちづくりのアドバイザー]
「めぐろ診断士会」は、NPO法人 目黒中小企業診断士会の略称です。
2014年1月25日(土)、NPO法人 目黒中小企業診断士会(通称:めぐろ診断士会)では、平成26年視察会を実施。18名の会員で「駒場公園(旧前田侯爵邸洋館・和館)」および「目黒天空庭園」を見学しました。
当日は、京王井の頭線・駒場東大前駅に集合。そこから15分ほど歩き、駒場公園に到着しました。そこで、本視察会の案内役としてご協力いただいた、目黒区役所みどりと公園課職員の方々と合流し、本視察会はスタートしました。
4万平方メートルもの敷地を持つ駒場公園は、旧前田家の前田利為侯爵駒場邸跡です。昭和4年に本邸として建てられた洋館と、昭和5年に外国人客接待用に建てたといわれている和館が並んでいます。戦後は一時GHQに接収されたものの、その後国の管理となり、昭和50年4月に目黒区に移管、昨年8月に国の重要文化財に指定されました。
洋館は、当時の田園風景に合わせたチューダー様式とし、コンクリート造りの地上3階地下1階、外壁には当時流行したスクラッチタイル貼、最新の住宅設備などを導入。モノ・ヒトともに当時の技術の粋を集めて作られ、東洋一の邸宅と言われた豪華さでした。そのような説明をじっくり伺いながら、延床面積が3000平方メートル弱もある洋館をゆっくりと回りました。調度品も当時のものが展示してあり、アンティーク家具好きにはたまらない空間でした。個人的には、家族6人に対し、最も多い時で136人もの使用人が働いていたとのことに、最も驚きました。
和館は書院造であり、こちらも洋館に負けず劣らず素晴らしい建物でした。今購入したら何千万円もするであろう欅の一枚板や三方柾の柱、襖絵、優美な日本庭園などどこを見ても84年前の建物とは思えないほど状態がよく、手入れが行き届いており、当時と同じ風景を見ていると思うと、感無量でした。
1時間半ほど、旧前田邸を見学した後、次は大橋にある「目黒天空庭園」に移動しました。目黒天空庭園は、昨年3月30日にオープンした、目黒区の新しい観光資源です。首都高速道路の大橋ジャンクションの屋上、地上11~35メートルの高さをつなぐループ状の勾配、約7000平方メートルに造られています。天空の城のようで、見晴らしは最高!その全貌の不思議な形やそこからの光景は、未来の東京を垣間見るような不思議な感覚に包まれます。日本を代表する大規模屋上緑化として、屋上緑化の啓発や情報発信を行っており、昨年11月にはめでたく、「都市公園コンクール国土交通大臣賞」「グッドデザイン・未来づくりデザイン賞」も受賞したとのことです。
私自身はもちろん、参加者の皆様にとっても、いろいろな発見があったかと思います。ご案内いただいた目黒区役所の方々、貴重なお話をありがとうございました。参加された先生方、お疲れ様でした。
(めぐろ診断士会 後藤 優太)
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