[企業経営、商店街・まちづくりのアドバイザー]
「めぐろ診断士会」は、NPO法人 目黒中小企業診断士会の略称です。
毎年秋季と春季に研修会を開催しておりますが、今年の秋季研修会は、NPO法人としては第1回目の研修会となりました。この記念すべき第1回目の研修会に、目黒区産業経済課長 平秀一様をお迎えすることが出来ました。NPO法人としての目黒中小企業診断士会は、これまで以上に目黒区の地域経済の活性化に寄与することが求められています。そこで、目黒区の産業経済施策について知見を深めて、当会としてどのような支援が出来るのか、考えていきたいという主旨でお招きいたしました。
目黒区の商工業振興策として、目黒区の産業状況、目黒区の産業施策、中小企業診断士への期待の3項目でご講演頂きました。
まず、目黒区の産業状況ですが、目黒区は人口が23区中15番目と比較的小さい区であり、事業所数で言うと21番目という住宅の多い区であることが分かります。また、従業員数が4人以下の零細企業が全体の6割程度を占めており、卸・小売業やサービス業が中心の構成となっています。つまり、住宅が多く小規模の商業店舗の多い区であるという特徴があります。
このような特徴を持つ産業状況において、目黒区の産業施策として融資あっせん、商業振興、工業振興、経営相談があります。
融資あっせんについては、平成23年度には986件の実績があり、そのうち54%は小口零細企業資金融資でした。やはり、小規模の小売やサービス業に対する融資あっせんが多いようです。商業振興は、「新・元気を出せ!商店街事業補助金」が主であり、東京都1/3、目黒区1/3の補助金で各商店街のイベントやセールなどを支援しています。工業振興は、販路拡大支援事業を行っており、製造業の展示会出展等に対して支援を行っています。経営相談は、融資あっせんとセットになっている商工相談所が主な活動となっています。
最後に中小企業診断士への期待としては、中小企業経営の町医者として、今まで以上に事業者の信頼関係を目指して欲しいというご要望を頂きました。そして、事業者に寄り添い、客観的なアドバイスはもちろんだが、事業者を元気づけて欲しい、それが出来るのは中小企業診断士しかいないという熱いメッセージを頂きました。
目黒中小企業診断士会としても、事業者に対して中小企業診断士とは何か、何が出来るのか、更にアピールするとともに、目黒区の特に小規模事業者に対してきめ細かい対応をしていかなければならないと決意を新たにしました。
(めぐろ診断士会 宇野 俊郎)
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